妊娠中のあお向け寝の注意点
大きくなってきたお腹で… 「あお向けで寝ると苦しい」いう方。
それは… 『仰臥位性低血圧(ぎょうがいせい ていけつあつ)』という症状かもしれません。
妊娠中、特にお腹の大きくなる後期にあお向け(天井を向いて寝ること)で寝ると…
*めまい *発汗 *吐き気 *手足のしびれ などの症状がでることを言います。
なぜ症状が出るかというと…
大きく成長したお腹の赤ちゃんと羊水のために子宮はかなり大きく、重くなります。
その大きくなった子宮が、あお向けで寝ると 心臓に帰る前の血管である下大静脈を圧迫して
血管がつぶれて、血液量が減少してしまうからです。
(水まき用のホースをグッと踏まれているような状態)
下大静脈は、体の中では背骨の前右側を走行しています。
もし、上向きに寝て、気が遠くなっていく…や 先ほどあげたようなめまい、発汗、吐き気、
手足のしびれなどの症状があれば、 すぐに左側を下にして横になってください(左横向き)
こうすることで下大静脈の圧迫がとれて、症状が緩和されます。
もし、それでも症状が緩和しない場合はすぐに医療機関に相談しましょう。
だからと言って、ずっと左横向き寝たほうがいいという訳ではありません。
左だけしか向けない…というのも色々と弊害(骨盤痛など)が出てこない訳でもないので、
右を向いたり…どんな姿勢も取れたほうが良いとは思います。
妊婦さんも体を休めることも大事ですが、症状の有無にはご注意ください。
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